町の窮地を救った、りんごジュース

100円のりんごジュースを1000円で売るには

 

100円のりんごジュースがあったとします。
それを1000円で売らなくてはならないとしたらどうすれば良いかを考えます。
そんなの無理だよ、と思いますか?それとも何か秘策が思いつくでしょうか?
 
 
今回の記事は実際にあった、考え方を柔軟にしてアイデアを出せば不可能を可能に出来るという事例を紹介します。
 

青森県板柳町

人口324人の小さな町ながら、りんごの名産地として有名なこの町。
 
「青森県板柳町 りんごジュース」の画像検索結果
 
明治以降。昭和中期までりんごの名産地として安定していましたが、昭和40年代後半に暗雲が立ちこみます。
 
原因は海外からの安い輸入果物が沢山入ってきた事などが、主な原因と言われています。
 
これまで一箱3500円で売られていたのが、一箱1500円でしか売れなくなりました。
 
これでは経営は成り立ちません。
 

町の窮地を救ったりんごジュース

この状況を打破するために、りんごジュースを1000円で売る必要があったのです。
 
当然
 
「売れるはずがない」
 
という反対意見が多数でした。
 
しかし、結果は大成功。
飛ぶように1000円のりんごジュースは売れたのです。
 
販売当初で3万本。今では毎年200万本が売れています。
 
どうして成功したのでしょうか?
 
販売当初、推進派と反対派に意見が分かれました。
 

【反対派】

自分で買って自分で飲むことを想定。

こんな高いジュース誰も買わない。

 

【推進派】

こんな高いジュースを自分で買うのはあり得ない。

でも、贈答用であれば売れるはず。

 

「青森県板柳町 りんごジュース」の画像検索結果

 

ここがポイントです。

自分では高くて買わない物でも、人に贈る為の物は多少上等なものでも購買意欲が沸き、売れるのです。

 

人の心理を利用した逆転勝利でした。

 

この様に、頭を柔らかくして自由な発想でピンチをチャンスに出来るのです。

 

他にも、伊藤園がペットボトルのお茶を販売したときはみんな最初反対でした。

しかしその後の結果は”言うまでもない”ですよね(^_^)

CHOYAの梅酒やクロネコヤマトの宅急便も同様です。


世の中の常識や固定概念にとらわれないことで新たなビジネスが生まれます。

まとめ

  • 1本100円のりんごジュースを1000円で売ることは出来る。
  • 普通に売っても売れない。贈答用にすることで見事に成功
  • そのためには固定概念に囚われず、自由な発想を持つ
  • 反対意見を気にしない
いかがでしたでしょうか?
 
斬新なアイデアは反対されるものです。
しかし現在成功しているビジネスは多かれ少なかれ当初の反対を押し切った結果、大成功を収めています。
今回はその中で、町の窮地を救ったリンゴジュースの記事を書きました。
何かの参考になれば幸いです。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
kohei