経験した気になっている人はただ若いだけ
特に若いうちは、なんども知っていたり背伸びしたくなりますよね。
僕も今から数年前までは、背伸びばかりしていました。
何でも知った様な顔していた時期もありました。いまから振り返ると若いなと思います。
さて、僕が前に勤めていた会社は全体的に若い会社でした。その会社の一番偉いマネージャーで20代中盤。入社して最初に教育をするインストラクターも20代と若かったです。
社風も若くて、年上だろうが年下だろうが関係なく、タメ口でした。
正直、気にならないというと嘘でしたが、慣習にしたがってましたね。意義を唱えて煙たがれるのも嫌じゃないですか。
最初に教育してもらったインストラクターはもちろん自分より年下も一回り以上離れた年上も教育しなければいけません。そのためか年齢は伏せてありました。どうみても20代でしたが……
そのインストラクターがいうのです。
「僕は大体の世の中での経験はしてきた」
と。自信満々に。
本人はそう思っていたかもしれませんが、僕とそのインストラクターは10才近く離れていたのでやっぱりまだまだ若かったです。考え方が。
そもそも、「人より色々経験してきた」と言ってしまうところがまだ若いです。
30代中盤を超えた僕もまだまだですが、全然経験していないと思います。
過去に自分に起きた出来事は自分からするとものすごい苦労いかもしれませんが、広い目で見るとそれほどではなかったりします。世間は広い。
わかった気になっていましたが、これからもっと苦労するだろうなあこの人、と内心思っていました。
何か苦労を経験するとものすごい壁を乗り越えて人より年をとった気がするのかもしれませんが、一時的なものです。戦争を経験して死線をくぐり抜けてきたという本物の強者ならともかく、大概は本人が思っているほどのことではありません。
多分、自分は人よりも偉いという承認欲求が強いということだけだと思います。
本当に苦労した人はそれを口には出さないのではないのでしょうか。
口にしなくてもその人の放つオーラで何かを感じる。そんなものだと思います。
そういう自分もまだまだわかった気になっていたり、自意識過剰なところもあるので自戒の念も込めて書きました。人生ずっと修行。
いくつになってもわかった顔せずに好奇心をもって日々を若々しく生きていきたいものです。
おかじー
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