本屋に並んでいる本を眺めて「あ〜自分も作家になりたい」という夢を抱いたことはありませんか? 自分の名前の本を執筆していると何だか格好いいですよね。
では本を一冊書くにはどんな能力が必要なのでしょうか? この記事では本を一冊書くために必要な知識と能力を解説していきます!
一冊の文字数
巷の本屋さんに並んでいる本はビジネス本で一冊、8〜10万文字程度です。小説なら〜18万文字程度。……この数字を聞くと圧巻されそうな文字数ですよね。WEBにあるブログ記事で大体2000文字程度。雑誌の特集記事で1〜2万文字程度。ちなみにTwitterは140文字。
この8〜10万文字を書き上げるには全体把握能力が必要になってきます。途中で迷子にならずに最後まで全体を通して書き通す能力。
私生活でこの文字数を書く機会がなくても、この文字数を書き上げる能力があれば事業計画書や論文なども対応できるようになります。
プロの作家に必須の能力
プロの作家とアマチュアの作家の違い。世間一般的にはお金を貰うか、貰わないかですが作家にはプロとアマの歴然な能力の違いがあります。
それは即興が出来るかどうか。
その場でアドリブで文章を起こせる能力のこと。漫才で言えばその場の雰囲気に合わせてアドリブでノリツッコミが出来ることになります。
この即興には、自分の脳のなかにどれだけ情報のストックがあるかどうかが試されます。普段から脳内ストックを貯めておいて、いざという時にアドリブで出せてこそ、この脳内ストックは活きてくるのです。質と量、両方を増やしていきましょう。
3点フラクタル理論
3点フラクタル理論とは「全体が部分であり、部分が全体である」という理論のこと。本一冊と聞くと膨大な量を想像してしまいますが、本自体はそれぞれの項のかたまりに過ぎません。
本一冊の中に一つの構造があり、その中で目次に分かれ、エピローグ、一章、二章それぞれの中でさらに項目ごとに分離しています。大体、項目が40個くらいで一つの本が出来上がります。ひと項目2000文字として、×40項目でちょうど8万文字前後となります。
3点フラクタル理論は全体を通じて、一つの大きな項目となっており、どの部分を切り取っても話の筋が通るような構造になっています。本をパラパラとめくってどこから読んでもその本の趣旨が分かるようなイメージですね。
本の骨格の形成の仕方
本を書くこともブログ記事を書いたり日常の作文を書くことの延長線上です。まず2000文字程度を作るときの大まかな構成を作り、そのあとにそれを企画書に起こしていきます。大体A4一枚程度。
その後に本の全体図を作成します。ここで細やかな内容の設計をしていきます。例えば目次があって、はじめにがあって何章になっていて……みたいな。
ここで一冊の全体像を完成させて執筆に進んで行きます。あとはひたすら完成に向けて書くのみ。
感動曲線を描く
本一冊を読者に飽きずに最後まで読んで貰うには、ストーリー性が重要になります。人が面白いと感じる文章には必ずと言っていい程、感動曲線が綺麗に盛り上がってます。感動曲線とは、始まりがあって、途中からクライマックスに向けて感動のボルテージが上がり、最後は余韻を残して終わって行く……という曲線のこと。
本一冊に限らず読者を楽しませる文章にこの感動曲線の滑らかさは必要不可欠なのです。
まとめ
最後の仕上げは、この感動曲線に合わせて各章、各項目ごとにストーリーを作成していきます。本でいうとおわりに(エピローグ)部分でクライマックスの感動のボルテージが一番の盛り上がりを見せて、その余韻から始まりラストに向かっていくようなイメージになります。
読書好きなら誰しも一度は自分の本を書いてみたいと思うもの。本から自分が影響を受けたみたいに自分の一冊を書き上げてみたいという人のために、この記事が参考になれば幸いです。
あなただけの最高の一冊をぜひ作り上げてください。
<おわり>
コメントを残す