「論理的な文章ってどういうこと?」「きみの文章はわかりにくいといわれる……」「ロジカルな考え方を身につけたい」そんなお悩みを抱えていませんか?
本記事では論理的な文書書くための文章術「OPQ分析」を紹介します。
身につけることで論理的な文章を書けることはもちろん、もう「わかりにくい文章」と言われなくなります。ぜひお役立てください。
Contents
ロジカルな文章とは
ロジカルな文章とは読み手の疑問に的確に答える文章のことです。
論理的とよくいわれますが、要は読み手が納得すればそれは論理的な文章です。
しかし、これがなかなか上手くいかなかったり、伝わらなかったりするから苦労しますよね。
ロジカルな文章を書くためには、論拠が必要になったり、読者の問いを正確読み取って答えを返す能力が求められます。
そこで、紹介したいのがOPQ分析です。
OPQ分析とは
OPQ分析とは、シンプルかつ正確に読み手が求める文章を作成するための『文書の型』です。
ビジネスシーンで最も必要とされる問題解決を重視しています。
『分析』とついているので、難しく感じますが至ってシンプルに作成可能です。
テンプレートに沿って文章を作成するだけでだれでもロジカルな文章が書けます。
OPQ分析は
の流れに沿って組み立てます。
次はそれぞれの役割を解説します。
O:Objective(望ましい状況)
「O」とは読み手が望む状態のことです。つまり文章を読んだ後の読者の姿、利用的な状態のことを指します。読み手が現在の状態に至ったのには何かしらの経緯があるため、その流れの先に、より良い未来を求めています。
P:Problem(問題、すなわち現状とObjectiveとのGAP)
「P」とは読者(読み手)の解決すべき問題、つまり現状と理想とのGAPのことです。
このGAPが読者の解決すべき問題になります。Objective(望ましい状況)を達成するためにはまずは問題を明確化する必要があります。
Q:Question(読み手の疑問)
「Q」とは問題を抱える読み手が、それを解決するために行動する中で抱く疑問のことを指します。書き手の考えはひとまず横に置いておいて、しっかりと読者目線で疑問を考えることが大事です。
A:Answer(答え/文書のメッセージ)
「A」は読み手の疑問「Q」に対する答えです。疑問への回答がそのままメッセージの軸となります。ポイントとしてかこれまでのOPQの流れを踏襲しつつ、問いに答えると言うこと。流れに沿った回答でないと、文書の流れが逸脱していまいます。
OPQ分析の例文
具体的にOPQ分析の例を紹介します。
まずはお題から。
OPQ分析のテーマ
あるプロジェクトでは、1年後に売上30%を掲げています。短期間ではありますが、達成可能な数字でメンバー皆やる気です。
しかし、2ヶ月経ってから順調だった売上げに急にブレーキがかかりました。このままでは目標達成が危ぶまれます。
そこでWEBコンサルタントであるあなたに分析を依頼されました。
読み手はプロジェクトリーダーの鈴木さんです。鈴木さんの立場でOPQ分析とレールを考えてみましょう。
どれだけ読み手の鈴木さんの立場になりきれるかがOPQ分析のカギです。
実施のコンサルでは、鈴木さんをはじめ周りのスタッフにも可能な限りヒアリングを行ってOPQを明確にしていきます。
回答例
O:望ましい状況「設定した売上目標の達成」
P:売上にブレーキがかかり、このままでは目標達成が懸念される
Q:問題(P)から考えられる原因を探します。
たとえば考えられる原因をあげると、
・市場の変化
・競合の出現
・季節的な理由
など。
読み手の状況をしっかりと調査し、疑問を導き出します。
A:「売上達成を実現するためには○○を行う」「売上目標は修正する必要はない」etc……
OPQ分析のポイント
OPQ分析はいかに読み手の立場になって疑問点を洗い出すかにあります。
ではOPQ分析のおさらいもかねて、ポイントを紹介します
読み手の立場になる
OPQ分析ではしっかりと読み手の立場になることが大切です。そこからO、P、Qを明確にしていきます。
実際の現場ならインタビューを行うなどしてもよいでしょう。
難しければGoogleでリサーチすることも可能です。Yahoo!知恵袋を使うとより深い分析が可能です。
比較するレール(トピック)から外れない
比較のレールが何かは明確に意識しましょう。レールから外れてしまうと、目標と現実を把握できず、問題点も不明瞭になります。
文章の主メッセージはQに直接答えること
OPQ分析の本質は読み手の疑問に直接答えることです。
問題解決の手段でもありますので。読み手の疑問(Q)の答えがそのまま主メッセージとなります。
裏を返すと、読み手の疑問に答えられていない文章は目的を果たしていないと言えるでしょう。
例1:新しい市場にビジネスチャンスはあるのだろうか?
悪い例:新しい市場に進出するには、新しい人材の確保が必須だ
良い例:新しい市場にビジネスチャンスはあると判断できる
例2:売上が減少している理由は何だろうか?
悪い例:売上が減少している原因を探るために、コンサルを依頼すべきだ
良い例:売上が減少している最大の原因は○○だ。
例3:売上アップにはどうすればいいか?
悪い例:売上が伸びていない原因は▲▲だ
良い例:売上をアップさせるためには□□すべきである
OPQ分析のまとめ
OPQ分析は読み手の疑問をあぶり出し、答えることで論理的に伝えることのできる文章術です。
「あなたの文章はわかりにくい」「何が言いたいのかわからない」「論理的な文章じゃない」
と言われた経験がある方はOPQ分析を取り入れてみてはいかがでしょうか。
あなたの文章が論理的にわかりやすくなるはずです。
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O:Objective(望ましい状況)
P:Oroblem(問題、すなわち現状とObjectiveとのGAP)
Q:Question(読み手の疑問)
A:Answer(答え/文書のメッセージ)